ITALIA

3度目のイタリア。今回は初めて南側を攻めてみました。
3度目にして初めてローマ上陸です。



今回一番の目的地はナポリ。
行ったことある人の中には、あそこは都会だしなんにも無くてつまんないよ。
なんてつれないこと言う人も多かったけど、ナポリのピッツァはイタリアの中でもダントツでおいしい とか、 食べものはやっぱりナポリが最高〜 とか、ナポリは最もイタリア人らしいイタリア人がいる都市だ とか、 ナポリの人は人情深くフレンドリーだ なーんて話を聞くにつれ、ナポリへの憧れがどんどん膨らんでいったわけでした。
ってなことで、ローマのテルミニ駅につくやいなや、駅の外へ一歩もでないまま、駅構内のチケット売り場で ナポリ行きのチケットを買って、そのままナポリに行ってしまいました。
イタリア3度目にして未だローマを見ず・・だけど、まぁ、早めにローマに戻ってじっくり見りゃいっか  ってぇなわけで、憧れのナポリへ着いたわけです。



私にとってのイタリアのイメージは、一言で言うと「街中が美術館」だったけど、これは単に過去2回がフィレンツェ を初めとした北イタリア 特にトスカーナ中心の旅行だったせいらしい。
ナポリの駅を一歩外へ出てみると、そこは黒人がうようよいる美術館とは程遠いなんかごちゃごちゃしたターミナルだった。
しかも見る限り、大勢いる黒人さん達は皆アメリカ系ではなく、どう見てもアフリカ系である。
そーいやナポリにはアフリカ人が多いとか誰かが言ってたっけ。
どーせイタリア人と見分けがつかないだろうと思ってたけど、考えて見りゃアフリカ人って黒人だよな。。。(そりゃ 黒人さんだけじゃないんだろうけど)
いや、別に、黒人さんがどうこうと言う気はないんだけど、街中が美術館で白人ばかりのイタリア しか知らなかったので ちょっと驚いたのだ。

とりあえずホテルを探すか とターミナルに沿って歩くと、道にはずらっと黒人さんたちが出店を出して怪しげな時計やら ベルトやらカセットテープを売っている。
うーん、なんか、渋谷(?)みたい・・・
6年前のガイドブックを参考に(おぃおぃ)、駅の近くでホテルを決めてとりあえず街をぶらついてみる。
時間は既に夕方近くになっていた。
そーいやこの時期のイタリアって何時まで明るいんだ?
一応はじめての街だし、ナポリは治安が悪いらしいので、歩いてるうちに辺りが真っ暗になるのもさすがに恐いし。
過去何人かのイタリア人に ナポリに行きたい! と言ったら決まって「あそこはアブナイから止めた方がいい。 イタリア人でもナポリは恐い」と言われてたので、さすがにちょっとびびってみた。



ってなことで、駅周辺をぶらついてみたけど、人が多いだけでイマイチおもしろくないので夢のナポリのピッツァを 食うことにして、てきとーに目に付いた店に入ってみた。
やっぱりピッツァはシンプルなマルゲリータが一番(といろんな本で読んだことがある^ ^;) ということで、 定番マルゲリータ(トマトソースだけのシンプルなピッツァ)を食べてみました。
あまりのおいしさに泣いちゃったらどうしよう・・ という心配をよそに、確かにうまいけど感涙するほどの ものでもなかったかもしれない。
そーいや韓国の焼肉もそうだったけど、あまり期待しすぎたのがいけないのか?
未だに感涙を期待して食ったもので実際感涙できるほどの衝撃を受けたものに出会えないの。
初のナポリのピッツァはたしかにうまかったけど、これだったら私がイタリア語を習ってるモニカちゃんの店の ピッツァの方がうまいかも。。。??
しかもピッツァって、熱いうちはおいしいんだけど、冷めるととたんにまずくなるのだ。なのにイタリアのピッツァ はとってもでかい。半分食った時点で既に冷めかかってて、しかもお腹いっぱいで、残りの半分は結構苦しい。。。
しかぁも南部のピザは円周の部分が結構厚くてボリュームがあるので、ますます腹いっぱい。
後から気づいたんだけど、イタリア人でも具の乗ってる中央だけを食べて周りの部分だけ残してる人を 結構見かけた。そーいうもんだったのか?  




左がサンタ・ルチア。右が から見たナポリの街。


ナポリの下町と言われるスパッカ・ナポリ(↑最初の写真)を通り、ぶらぶらと歩いていたら港に着いた。
ここがあの♪さんたぁ〜るぅ〜ちいあー♪の歌で有名なサンタ・ルチア港らしい。
天気もいいので、近くの卵城とか言う城に登ってぼけーっとしばらく港を眺めていたら、あっという間に 夕方になっちまった。
そのまま来た道を戻るのもつまんないので、フニクラーレ(ケーブルカー)に乗ってちょっと高台に行ってみた。
ヴォメロの丘と言うらしい。ここへ行く道がわかんなくてうろうろしてたら、側にいたイタリア人が 案内してあげると言ってきた。
歩きながら話してたら、自分はカメオの土産物屋をやってるから寄っていけと言う。日本は大好きで 兄弟が住んでるという。なんかこーいうシチュエーションって、過去いろんな国で体験したよーな気が・・・
ぅ〜ん、もしかしてひっかかった・・・?
これってお土産物屋に連れてかれていろいろしつこく売りつけられる っていうよくあるパターンのやつ? とちょっと暗い気持ちになりつつ、しかし今更どーしよーもないので言われるがままその人の店っつーのに入ってみた。
店主の兄というのを紹介され、これきれいでしょー これもいいでしょー といろいろ自慢(?)される。
でもいまいち売ろうという気迫が感じられないし、こっちも全然買う気もなかったので、じゃぁそろそろ行くね ととりあえず店を出ようとしたら、あっさり またねー と開放された。ちょっと拍子抜け。
うーん。ただのいい人だったらしい。
実際ナポリは、聞いていたほど治安が悪いようには感じなかった。
ただ、イメージしていたフレンドリーさとは程遠く、前出の案内してくれた兄ちゃんは別として、 駅売店の姉ちゃんやおばちゃんなんかはみなツンツンした感じで、はっきり言ってひじょーに感じ悪い。
正直、あんたらイタリア人だろ?愛想よくしろよ!と腹が立ってしまったほど。(勝手な思い込みだけど)
そんなわけで、なんかナポリつまんねぇ〜 とあんなに楽しみにしていたわりにはあっさり見切って、 予定を早めてとっととナポリは脱出してしまいました。



ということで、次はポンペイに行きました。
ポンペイの遺跡。左側の写真の奥に見えるのが、ヴェスビオ火山。

ナポリから電車で1時間ちょっと移動しただけなのに、ポンペイに着くなり(というか行く途中の電車の中から)急に 人がみーんな親切・フレンドリー。ナポリでは全く通じなかったイタリア語も、みんな理解しようとしてくれるし 実際ちゃんと通じるやんけ。やっぱイタリアはこうでなくっちゃ!!

しかし、そもそも遺跡というものに大した興味もなく、イタリア好きを公言するくせに歴史にはあまり興味ないため、 ポンペイの遺跡にきたところでイマイチなにがすごいのかよくわかんない。
ここは1900年程昔、左側の写真に写ってるヴェスビオ火山が噴火したことによって、何世紀もの間灰に埋もれていた町。
そのころの壁画が今だ色鮮やかに残っている様や、居酒屋らしきものや風呂屋の跡がしっかり残っていて、 当時の文化レベルの高さが伺える様には感動したものの、ここが誰々の家 とか書いてあっても、よくわかんないんですよね。。。
日本人ツアーが来るのを待ち伏せ、さりげなく混じってガイドの説明を聞いてみたりしたけど、ずっと一緒に ついて歩くわけにもいかず、、、こんなことなら入り口の外にいた日本語話せるガイドをつけるか、英語でもいいから テープガイドを借りればよかった。。。


イタリアでの楽しみのひとつは、なんといってもカプチーノ。 これがどこのBarで飲んでもとーーーっっってもおいしいのだ。






左がサレルノの街。右はサレルノからアマルフィーに行くバスの窓からの景色。

ポンペイから更に南下してサレルノの町。ここまで来るとさすがに田舎でのんびりした雰囲気。
人も更にフレンドリー^o^ 地図を見ながら道に立ってるだけで、そばを通りかかったおばちゃんや おじちゃんが「私に聞きなさい」光線を投げかけてくれる。
ついついその光線に負けて吸い寄せられると、「どこから来たの?」「どこに行くの?」「ここは観た?」 「あそこは絶対いいから行きなさい」と質問&お薦め攻めにあってしまう。
いやぁ〜、やっぱイタリアはこうじゃなくっちゃ。^O^ やっぱ田舎はいいねぇ〜



アマルフィーの街。
今回何人かの人に、すごくいいから行っといで と薦められたところ。
特に大した期待も抱かず行ってみたら、これがもーーーお、めっちゃくちゃいいところでしたがな。
教えてくれた人達に感謝感謝。

そもそもリゾート地なので、これといって何があるわけでもなくちいさなビーチがあるのみ。おまけに シーズンオフの冬なので、そのビーチすらだーれもいない。
でも景色はいいし、ぼけーっとのんびりするにはとてもいいところ。





街の真中に通ってる道をどんどん内陸側に入っていったら、こんな感じでした。
15分くらい歩いたら、行き止まりになってしまった。
その奥に住宅地らしきものがあったようだけど、駐車場の入り口みたいなポールがあって、 入っていいものかどうかわかんなかったので、そこにいた兄ちゃんに聞いたら この先はなんにもないよ  と言われてあっさり断念してしまった。でも車が入っていったりしたので、やっぱなんかあったのかな?

それにしても、この岩肌剥き出しの山の真下(真横?)にふつーに道路が通ってるけど、これって上から 石とか岩とか落ちてきたりしないんだろうか?日本だったら絶対ネットが張ってあるんだろーなぁー





エメラルドの洞窟

といっても洞窟はこの写真の左下にあります。
アマルフィーからポジターノへ向かう道の途中にあります。
青の洞窟は有名だけど、こんなのがあるとは知らなかった。
ここはエレベータで下に下がって、歩いて洞窟に入り、そこでボートに乗って見学なので、 青の洞窟のように波の具合によって見れなくなったりすることはないらしい。でもさすがに 曇りの日はお休みのようです。(洞窟の中に日光が入らないとただの暗い洞窟なので・・)
中は思ったよりも広いけど、エメラルド色に見える部分はほんの一部。ちょっと期待はずれ とも思ったけど、船頭の兄ちゃんがオールで水しぶきをあげると、宙を舞った水がエメラルド色に きらきら輝いて見えてちょっと感動・・
あんまり有名じゃないのか、この時期は観光客が少ないのか、あんまりお客さんがいなかったので 1回のお値段でひとり貸切状態で何回も見せてくれました。らっきー。




ポジターノのビーチ。
アマルフィーからバスで40分くらいのところにある小さな町。ここもリゾート地だけど なんてったって冬なのでさすがに人はほとんどいませんでした。

でも昼間の日差しは結構強くて、小さい子が水着で遊んでた。もしかして入れるの?と 思って足だけ海に入ってみたら、、、めちゃくちゃ冷たいやんけ・・TT
でも日差しは暑いのでいい気持ちです。




アマルフィーやポジターノの町は、山の側面に沿ってある道沿いにぽつりぽつりとある小さな町。
交通機関は車かバスのみ。(ポジターノは夏場ならフェリーもあるらしい)
といっても山の側面にある道なので当然一本道だし、峠道のようにくねくねしてる。片側は山で もう片側は断崖絶壁、もちろんその下は海。。。
なのに、私の乗ったバスの運ちゃんは、片手にケータイ電話をもって話しながら運転していた。。。
しかも、どう聞いても業務電話じゃない感じ。何を言ってるかまではわかんないけど、話しぶり からして、彼女と今晩の待ち合わせ場所と時間をめぐってもめてる様子・・・ 
いいんだけどさ、お願いだから事故らないでくれよぉ〜

おまけに道幅も結構狭い。なのでバス同士がすれ違うことになると、場所によっては結構大変。
こちらの写真は、まさにそのバス同士がすれ違う様子。サイドミラーぎりぎりで当たってないし。すごすぎ。。。
でもここまでくるにも一苦労。片方がちょっと下がってもう一台がちょっと動いて向き変えて・・ をお互い繰り返しつつ、結局15分以上かかってやっとすれ違えました。





Barのパンとかわいいエスプレッソカップ
ううう、うまそう。。。どれもこれも甘そう、うまそう。甘いもの好きな私にはたまりません。
どこのBarのパンもおいしそうで、毎朝どこのBarに入ろうか悩ましいところ。





こーいう野菜類も、見てるだけで楽しい。
ついつい欲しくなるけど、料理できないしそのまま食えないのが悲しいところ。





小さなスーパーのチーズ売り場。
じーっっと見てたら、おじさんがチーズを一切れくれました。おいしかった。
ちょっと買ってみようかとも思ったけど、一切れずつ なんて買い方はさすがにできそうも なかったので諦めました。




アマルフィーからソレントへ行く途中のバスから。
レモンがたくさんなってた。
この辺りではレモンチェッロ というレモンリキュールが有名で、かわいい瓶に入って売られてる。
これがまた甘くておいしいんだけど、結構アルコール度数が高いので、呑みすぎると地獄を見そう。
ナポリ辺りで有名なババというサバランみたいなお菓子があって私はこれが大好きなんだけど、 ババのレモンチェッロ漬けがあったので買ってみた。きっとすぐに食べちゃうだろう と思ったので 結構大き目の瓶詰を買ったんだけど、これがアルコールがきつくてさすがに1度にそうたくさん 食べられず、結局日本まで持って帰ってきてしまった。。。、




カプリ
せっかくここまできたんだから、青の洞窟を見なければ と思いたち、カプリまで来てみた。
日本の友達からは、この時期は青の洞窟見れないよ と言われてたけど、アマルフィーや ソレントで聞いたら皆あっさり見れるよ と言うではないですか。
いやぁ〜、聞いてみてよかった。イタリア語習っててよかった。モニカ(←イタリア語の先生)ありがとう! とめちゃくちゃ感動。
青の洞窟を見た人は一様にその美しさを褒めちぎり、涙を流さんばかりにその感動を語ってくれてたので、 ひじょーーーーに期待に胸を膨らませてみた。

がしかし、、、かプリについてホテルの人に聞いてみたらば、今日は波が高くて船が出てないとのこと
そんじゃぁ明日は何時から?と聞いたら、今の季節は波が高くて見れないよ、と衝撃的な返事。。。
おぃおぃ、まじかよ。。。
でも今の季節は閉まっている というわけでもないので、天気が良けれ見れるはず と こういう時こそポジティブシンキング、ってことでとりあえず1泊して様子をみることにした。
そして翌日、期待のあまり朝6時前に目を覚まし、窓の外を見たら、、、大雨だった。。。
まじかよ。。。TT




大雨なのでぶらぶらする気もうせ、とりあえず近くのBarで朝食。
もしかしたら、急に空がぱぁーっと晴れて、ぎらぎら輝く太陽が出てきて青の洞窟見れるかも・・ というなんの根拠もない薄っぺらい望みにかけ、Barで時間を潰す。
Barのおじちゃんが話しかけてきたので、青の洞窟見たいから雨上がるの待ってる と言ったら この季節は無理だよ、あっはっは〜 夏になったらまたおいで と明るく言われてしまった。
またおいでって言われてもさ〜TT 
このおじちゃんは1年前に日本であったイタリア祭りのため日本に来たそうで、おおそれは 私も見に(というか呑みに)行ったよ という話からひとしきり盛り上がり、なんだかんだで そのBarで2時間以上時間を潰してしまった。
しかし、雨は一向にやまない。。。傘貸してあげるから諦めて島を見ておいで と言って くれたけど、なんか傘さして歩くのもなんだし、島は前日ぶらっと歩いたし、ということで 諦めて本土に帰ることにしました。。。
というわけで、さよならカプリ。。。


そんなこんなでローマに向かう。
ナポリからローマまでの電車のチケットを買うとき、うっかりぼられてしまった。。。
なんか高いなぁ〜 と思いつつ、行きに逆方向の同じチケットを買ったので正しい値段をノートに 書いてあったにも関わらず、イタリアの国鉄窓口はよくぼるって話しをさんざん読んでたにも関わらず、 それまで田舎で人のよさに慣れてたこともあり、ちゃんと確認もせず金出した自分がいけないんだけど、 いけないんだけど、だけどだけど、めちゃくちゃ悔しい!!
すぐ気がついて文句言ったけど後の祭り。とりあえず窓口のおやじに日本語でばかやろーと叫んで うさを晴らしてみる。ちくしょう、やっぱりナポリなんて嫌いだ。ばかやろーTT


ローマにはついてみたもの、時はすでに帰国日前日の夜。。。
もう時間ないじゃん。。。
途中で会った日本人に、今のローマは卒業旅行の日本人だらけだよ と聞いていたので ローマは最後にちょっと見ればいいか とは思ってたんだけど、この広いローマを見て 周るのに半日ちょっとっつーのはあまりに時間がなさ過ぎたかも。。。
ということで、とりあえず絶対行きたかったバチカンのシスティーナ礼拝堂とフォロロマーノ を見て、トレビの泉を駆け足で通り過ぎ、ローマ観光は終ってしまった。。。
でもまぁ、トレビの泉にコイン投げてきたので、きっとまたゆっくり来れるだろう。




カプチーノに次いでイタリアで好きな飲み物が、赤いオレンジジュース。
最初にイタリア来た時に飲んで感動したんだけど、その後その名前がわからなくて、 何度か頼んではみたものの、フツーのオレンジジュースが出てきて悲しい思いをした。
けど今回は、モニカにちゃんと名前を教わってきたので、ちゃんと注文することができました。
包丁で半分に切ってジューサーで絞っただけの100%生ジュース。めちゃくちゃおいしいです。